読み応えがありました。東京アリスの女の子たちが 大人になって 母親になって、１３年たって、どんな感じなのか、興味がありました。彼女たちの子供が メインで やっぱり 稚野先生の作品なので、大事件は起きます。もう わちゃわちゃしていて、ドキドキもハラハラもして、今回は３巻だったので、そのドキドキ感もハラハラ感もしんどくなくて、楽しめたし、さくさくと読めました。（クローバーの時は 過呼吸になるかと思いました。）ふぅの娘さんの里糸ちゃんの初恋エピソードが 大好きでした。きゅんもあったけれど、切なさもあって、甘酸っぱくて。そして、最後は 志帆の安否（ベッドに寝ている志帆の横にはお姉ちゃんのことが大好きな弟、そして、母親。もう その構図がピースフルすぎて、ホッとしました。）と 少し大きくなった子供達と里衣の初恋の行方で終わっていて、わちゃわちゃ感がなくなって、とっても シンプルな終わり方が まるで 幕が下りるような感じで、すごく 素敵だな、と思いました。一つ気になったのは、志帆の父親のDVの問題。母親が ちゃんと志帆にはDVは決して許されるものではない事をしっかりと話して欲しいと思いました。隠すことが 愛情だとは思えないんです。DVは 深刻な問題であるからこそ、ほんとは しっかりとそれが描かれてあって、その時の対処法（警察に届ける事と自分はメンタルケアを受ける事）も描いて欲しかったです。せっかく 女性が読む作品なのに、そこを ごっそりと省かれてていたので、マイナス２です。（それくらい 重要な問題だと思います。）
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