感受性豊かな高野先生らしい、心の底をえぐられる作品だと思います。高校生だった三人の青春が描かれてあって、きっと 太陽(主人公)は もう 大人で、過去の自分を振り返っているんじゃないか、と思います。アオハルと言われる酸っぱくて青臭い青春と恋の話はもちろん大好きですが、こういう ちょっと若い時分を振り返ってみる機会を与えてくれる作品も大好きです。若くして、大作を次々と世に出された高野先生が ちょっと疲れて、ちょっと 一休みされて そして、ゆっくりと 自分と向き合いながら、描いてらっしゃる作品だと思って読んでいます。名前も 太陽とひかりに、春を象徴した(何かを始める季節として象徴された)さくら、と 名前にこめられた意味合いが とても 気になる作品です。先生のツイッターを以前楽しみに見てたのですが、びょっとして、太陽は 先生自身じゃないかと思ってしまいます。すこし心が痛いです。そして、高野先生が 十分にお休みになって、健康な心身で 早く 完ぺきな復帰をされますように。