誰もが思いつきそうで、今まで誰もやらなかったこの漫画の基本設定が既に鉄板の魅力を持っており、かつそれを上手に表現している。序盤で面子が出揃っているため、「次は誰と誰がぶつかるのか?」という期待と、高い画力で読者をグッと惹きつけるパワーが凄い。ただ、基本タイマン勝負の繰り返しのため、結局どの試合も「後出しのカードを最後に持っていた方の勝ち」のワンパターン。一つの試合の長さも大体同じな為、「今ここでこっちが切り札出したから、あっちがそれをひっくり返して終わりかな」→予想通りが多い。そこだけ、作品終盤に飽きてしまわないか不安にさせる。対戦によっては短期、長期の緩急をつけるともっとハラハラして読めるかなと思います。