ネタバレ・感想ありシロがいてのレビュー

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行間が濃い
ネタバレ
2022年12月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 猫好きとしては、家を出た弟クンの後を追うシロの究極に不細工な顔で涙腺崩壊しました。

この作家さんの作品は昔から読んでるし長編もいろいろあるけど、その中でも一番好きかも。
平凡な家庭の日常を描いてて特にドラマティックではないんだけど、だからこそ共感する部分が多くて沁みる。

こんな偏屈な父親って昔はよくいたと思う(祖父・兄がソックリ)。外面はいいけど家族には甘えもあってブラック全開。子供のことも想ってるんだろうけどいかんせん表現の仕方が不器用すぎ。
そして案外精神的に脆かったりする。流されて不倫してるのがもうね…。

人ってグレーで、それは一面グレーなんじゃなくて黒・白・濃グレー・薄グレーの無数の小さなブロックがモザイクになってて、離れて見たらグレーに見えるんだと思う。

横暴で不倫なんかして「親」としたら最低だけど、「妻」として、なんなら「息子」として見たら「馬鹿だねぇ…」とも言いたくなる。
私には不細工だからこそ愛おしく感じるシロとこの父親が重なって見えました。
4本の大黒柱の1本が完全にダメになって3本で支えてるとか、家の修繕の話の比喩も秀逸。

読む時の年齢・立場によって父親への、ひいては作品の印象が変わると思うので賛否両論あって当然。この父親が嫌いな人は忘れた頃にまた読んでみて欲しい。人生のステージで感想が変わる、そんな話だと思います。

映画に例えるとミニシアター系、小説なら純文学、大衆受けしないけど良質な作品。この作家さんの作風そのものですね。
久しぶりに
2020年7月5日
当たり前の毎日にあるいろんなこと。それをさらりとと書いてるのがすごくいい。わたしは、この作家さんが好きなんだな。久しぶりに泣けました。
作者さん買い!
2019年12月22日
シュールなストーリーなんですが、きっと誰にでも起こりそうなことのように感じました。最悪のラストを予想していたのですが、まさかの着地点でした。
高度経済成長からバブル期を知っていると、より楽しめる作品と思います。
シロの表情がおもしろかったです。
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西先生の話だなぁ〜ってなります。
ネタバレ
2019年6月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 猫好きだと、ついつい釣られてしまいますよね!
でも、猫ちゃん可愛い〜って内容では無いのでご注意。
表面上、絵に描いたような家庭に起こり得る問題が、このお話の主軸だと思います。
西先生ってほんと凄いですよね。ただハートフルな家庭を明るくハッピーに描いていたら、もっと万人受けな高評価な話になるのに、あえてコッチみたいなね。
確実に好き嫌いは分かれる話です。
見ようによっては救いようが無いんですがね、感じ方1つで見え方は変わります。
自分中心主義の父親、おっとりとした妻、意識高い系の娘に、内向的な息子。でも、実際には家庭を把握してるのは妻で、本当は根が優しい娘、成績は良く無くても有能だった息子、ダメダメで死ぬ事もできなかった父。…なんだこの家族ってなるwwwでも、読むといい話なんです。
誰にでも、良いところと悪いところがあって、バランスをとりながら家庭が保たれているって話かな。
不倫相手も報復するだけして、スッキリ顔で新しく踏み出す描写あるし。ただ、人によってはトラウマを呼び起こすだろうと思うので、購入は良く考えてですね。
シロの存在を疑問視する人もいますが、このお話にシロは大切なアクセントになってます。ふわふわちゃん連れて来たりで、旦那さんの浮気を揶揄する。ふわふわちゃんを入れない姿で、妻は全て知っていると匂わせたり、ドラマ向きな内容。これだけ重い中身をふわっと読めるのが、西先生の作風って感じで好きですね。
感動!!!
2019年2月13日
西炯子さんの作品が好きで買いましたが、シロという名の猫を通して描かれた家族の話がよくありそうな家庭の事情を踏まえつつ『こうだったらいいなー』と思わせる理想の家庭像が見えて良かったです!
やっぱり猫が好き!って方には特にオススメの作品です!
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不覚にも
2018年5月26日
泣いてしまった。西さんこういうの上手いなぁ。読んでよかった。
しみる□
2022年2月24日
猫がメインのお話しかと思い読み始めましたが、意外に家族の物語で…しかも暖かいホームドラマでもなく□てもしみじみ楽しませてもらいました。できれば航クンメインの楽しいお話しも読みたいです。
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ある家族の幸せの形
ネタバレ
2021年7月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「結婚するならお前くらいがちょうどいい」的なことを言われて結婚したお母さんがお父さんに生涯かけて復讐する話、みたいでした。シロも息子も娘も可愛くて良い子なのに、大人がダメダメで、なんだか救われる感じもしない。
読み終わってもずっと頭の中で(どんな話なら良かったのか)反芻してしまう。
さらっと読めてしまう話が多い中で、巧みなストーリーで良作だし、とてもリアルでした。
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じんわりくる
2020年4月2日
こんな猫居るし・・と不機嫌で無愛想で健気で。猫飼ってる人は特にシロがいとおしくなると思う。捨て猫のシロが拾われて老いていくのと同時に拾った家族のそれぞれの物語。全然甘くない、でも優しい、じんわり沁みてくる良質な作品です。
庭の木は柘榴でしょうか
ネタバレ
2019年2月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 猫好きには空振り。猫でなくてもいい、犬でも何なら引っ越してきたとき植えた庭の木でもいい。でも何かはこの家族の変遷を見ていく上では必要ですが。お母さんも愛人もコワイ、お父さん、女を甘く見すぎですね。お父さんを一番好きだったのは実は娘。なんというか、主題は傍観って感じのマンガでした。
表紙絵 が 眼に とまった …
2018年6月23日
無料 立ち読み だけ 拝見 。

表紙絵が ほのぼの ハートフルっぽそぅな 雰囲気だッたので …

他の方々の レビュー を 拝見し … ぅぅ ~~ん 購入を とても 迷っている … 。

捨て猫は 可愛くなければ 拾われないのに … 。

ブサ猫 過ぎて 可愛そうだから 家に連れて帰る なンて 中々 出来ない 。

男のコ 優しい ね … 。
猫がいないと昼ドラみたいな感じ
ネタバレ
2018年5月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 全196P。猫好き+西炯子先生が好きなので読んでみました。最初は捨て猫を拾って育てていくほんわかストーリーかと思いきや、数年おきの家族の変化を綴っている内容で中身がなかなかシュールでした。
大黒柱の父親の不倫にはびっくり&下衆だなって思ったし、母親もやっぱり女なんだなっていう一面もぞくりとしたし、娘の親に対しての憤りや悲しみや怒りも考えさせられたし、息子のどうしようもないジレンマもわかるし、なかなか深い物語でした。最後はきっとハッピーエンドなんだろうなっていう終わり方で、西さんらしい終わり方だと思います。
ただ、猫という癒し要素がないと昼ドラのようなドロっとした感じがあるので、好みはわかれる漫画かと思います。私は猫可愛さに読めましたが。
最後あたり猫がどんどん老いていって、帰ってきた息子に寄り添うところは涙出ました(;ω;)
イライラする
ネタバレ
2018年5月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さんの描く大人な話は良いこともあるけど、今回に関しては駄目な話だった。まず、猫嫌いで亭主関白の、全く良いところが見えない旦那が不倫、それに対し普段のほほんとして、気付いてるのに何も言わない妻が、不倫相手にはしっかり怒り結局旦那が不倫原因でニートになっても何も責めずに、黙って寄り添う素敵でしょ?な妻な感じが、もー好きになれない。
不倫してる親を持ってる私的には、本当に胸糞悪い話。
特に、猫に釣られて期待大で読んだこともあり、相当期待外れのものだった。娘も、反抗期ばっちり来てる割には父親の不倫知っても何も言わんって、現実だったらありえん。自分の父親なら気持ち悪すぎる。
なんやかんやあったけど、結局猫を使って美談にした雰囲気しか感じなかった。
猫とハートフルな話を求めてる人には要注意。お金が勿体無かった。
家族と猫
ネタバレ
2023年2月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 家族と猫をめぐる物語。
父親が派遣の女子社員と不倫とか会社の情報をライバル会社に売って得た金で不倫相手にマンション借りるとかクズすぎて。
しかも母親が不倫相手のとこ乗り込んでいって逆上した不倫相手が会社にばらして父親クビ。
その後2年無職だったのに母親がパートにも出てなかったって不自然すぎるし、どうやってもいい話では終わらない。
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作家名: 西炯子
出版社: 小学館