転校生で仲良くなった親友が、徐々になんでも主人公を追い越していき、焦ったり苦しくなったり寂しくなったり――という話。
後半からは次々と主人公にとって悲しいことばかり起こるので、読んでいるのがちょっとだけ辛かったです。
大人になってからのお話が、少しかけ足にも感じましたが、とりあえず、最後には主人公も幸せになれて良かったです。
同時収録の話は、「山中さんがいい人で良かったね」というのが読後すぐの感想です。
山中さんと主人公が公の場で婚約披露しているのに、その場で相手の男は主人公に告白するし、主人公もそれに涙ながらに応える…。
あんなにすんなり身を引いてくれて大人の対応が出来たのは、山中さんが歳の離れた大人だったからですよ!って主人公の2人に言いたいです。普通だったら、ショックで悲しくて、あの場を逃げ出したいと思います…。
収録されている2作品ともよくある設定によくある展開なので新鮮味はありませんが、良くいえば、予想通りの展開なので安心して読めます。