正直最初はストーカーかよヘヴィなネタだな、ぐらいしか思ってなかったんだけど、起伏もしっかりあり段々惹き込まれていき、後半は一気に読みきった。
絵柄が小綺麗でポップな感じなのに、心理描写になるとなかなかドス黒くメリハリもあるし、
中盤は主人公の心理が斜め上でサイコパスだなと面白がっていたが、終盤はその心理が判らないながらも共感を感じるし、
実は、いわゆる一般的なイメージのストーカーというよりかは、ある種の"危険なほど無垢"で、頭は賢いのに、恋愛という、ある一点の感情だけが全くコントロールできないという、ある意味誰しも感じる(ただし、もの凄ーくとがっているが)心理描写が深くしっかり描かれていて、
ハッピーエンドが嫌いな自分が珍しくハッピーエンドに終わって欲しいと思ってしまった。
一風変わっているが、とても良い作品だと思う。