最初読んだときは、エロがおおげさというか、汁が多すぎて、エロの時の表情もわざとらしい感じがしてちょっと好みと違うと感じたのだけれど、目が慣れるとエロはエロくてよいと感じるようになった。攻めは見た目も中身もオタクで、周りに流されることなく自分の道を行くタイプで、ゆるぎない愛情をおしげもなく受けにふりそそぐ。受けは女にだらしないクズ男で、決していい人ではない。このオタクとクズの組み合わせがけっこう好きな感じでよかったのだけれど、なんだろなーー。好き好きしすぎてるんだよなー。おれはお前が好きだ―っていうのを、わーわーわめきすぎてるイメージというか、なんだかすべてが「やりすぎ」に感じて、刺さる人には刺さるんだろうけど、もうちょっと八分目にしてほしいというか、私の好みから少しそれた感じ。続編の上下巻については、前作よりシリアスになっていて、BLのシリアスな路線があまり得意ではない私には今一つ入り込めない部分もあったが全体的にはまあまあおもしろかった。大人の二人が見れたのはよかったし、体の絵はきれいで色気があってよかった。