初め、吸血鬼って…と敬遠してました。でも、これはいい!フルカラーで、しかもきれいな色使いで読みやすい。ストーリー展開の持って行きようが、とても上手く、次々とどうなるんだろうと好奇心をそそりますし、言葉やキャラクター設定のセンスも面白い。吸血鬼の弘樹、食糧にされた隆文の関係がドキドキです。登場人物それぞれに個性があり、主役二人はもちろん、友人たちもナイスキャラです。それぞれの人間模様(人間と吸血鬼)が複雑に絡み合い、支配やエゴに振り回されながらも、互いに大切に思いあい、前に進もうともがく姿は切なくも美しいんです。ただ、弘樹も隆文も大切に思い過ぎ、自身で空回りしてるところがもどかしい。二人のは距離感がキュンとします。がっつりエロはないですけど、なんだか艶かしく色っぽい。そんな方が、ドキドキですね。今後どうなるのか楽しみです。ぜひオススメします。