アルキルと出会うまで人買い一族の長として周りから見下されないように強い存在でいなければいけなかった黒鷲。人を頼ったり、弱さを見せることはいけないと思っていたけど、アルキルから自分を大切にしてほしい、人を頼ることも悪くないと言われてから少しずつ気を許せるようになった。一方、アルキルは黒鷲を幸せにすることを一番に考えていて、仲間のために頑張る彼を心配する毎日。悪夢を見たり、再会した弟のせいで強引に抱いてしまった時もそばにいてくれる彼に救われていた。黒鷲にとって心から信頼できる特別な存在だから自分の本当の名前をアルキルに教えたこと、さらに黒鷲の気持ちを聞けて嬉しくなったアルキル。出会えてよかったと愛を確かめあい、さらに仲を深めたふたり。仲間が少しずつ自立していくことを感じて自分を大切にしてみようと考え方を変えてみようと思い始め、アルキルと一緒に明るい未来に向けて新たに決意した黒鷲。日々を積み重ねて自然に幸せだと感じられるようになるまでそう遠くはないと思う。