ネタバレ・感想あり虹ヶ原ホログラフのレビュー

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一生懸命に読まされる作品
ネタバレ
2023年7月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ ページ数にして300頁程、途轍もなく良い買物であったとは思う。ただ、答え合わせをしたくもなる作品。私の解釈では「件」と「パンドラの箱」この二つの伝説をモチーフにした話作りではないか、と考えた。解離性同一症を発症した少年のインナースペース内での話と単純化。そうすると、美しい風景も闇も、ドブ川も、人の中に混在するものとしての表現ではないか。そして、蝶が希望となるのでしょう。
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胸に鈍痛
ネタバレ
2022年4月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ ソラニンで有名な作家さん。この作品もすごかったです。とてもよかった。正直、(比喩的な意味で&いい意味で)吐き気に似たような感覚を覚えるほど、重く鈍く難解な内容でした。色々な人間模様が複雑に絡み合っていて、なおかつファジーな世界設定なので、神経を研ぎ澄ませて読まなければ・・・という感じでした。一方で、もしかしたら、何も考えずに直感や自分の素直な感覚だけで読んでみてもいいのかなとも思いました。読む人によって、様々な感じ方や解釈があるのだと思います。浅野先生の世界観、すばらしかったです
哲学的過ぎる
2022年1月31日
浅野ワールド全開のこの作品は難解です。
人の業や輪廻、尊厳と人生、読む人により何か感じることが違うと思う。
そんな哲学的漫画でした。
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打ちのめされる
2021年5月20日
暗いよ〜〜もーー!なにーこれーー?
というのが第一の感想。
この作者の本はこれで3冊目になるが、その範囲でどれを取っても陰鬱。変に美化せずに、不気味なリアルさを持つキャラクター、現実を想起させる緻密な背景、過度な脚色を消した淡々とした息苦しい独白。
リアルなことはいいけど、何もこんなに暗黒ばかりを描かないでいいじゃない、と言いたい。
正直読むのがキツいのだけど、なんかスゴい!という気持ちにはなる。こういうインパクトを残してくれる本は貴重だと思う。

この本の話の構造は難しく、ネットの考察も参考に何度か読み直した方が、楽しみは広がると思う。
2人の兄妹を巡る、残酷な世界のループ。その先に何を見出せるのかは読み手次第の、深くこんがらがった作品。
毒親の子供は精神がゆがむ
ネタバレ
2020年12月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ メインとなる舞台は現代で11年前の小学生時代を回想するシーンが多い。
小さな町の中で人間関係がいろいろとつながりすぎている。
老人となった主人公が小学生の自分に箱を渡すと消えることから
ループしていると想像できる。
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3回読んだ
2020年6月20日
浅野いにおの漫画で最初に読んだのがこれだった。あまりにもよくわからないのでネットでレビューや解説を探して読みまくったが、やはり難解。
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きっかけ
2017年1月14日
私が浅野いにおを知ったきっかけの漫画。
クイックジャパンでこの漫画を読んで戦慄して、アニメ漫画だと雷が落ちる感じで衝撃を受けて、すぐ単行本を買いました。
他にもプンプンやその他短編集を買いましたがやはりこれが一番です。
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不思議な感覚
2012年9月9日
アタマの中の深いところで読む…という感じでした。

よく「蝶には魂が憑く」といわれますが、その意味を含めた“生き物”としての生々しさと、その蝶を介して繋がっていく、人々の鬱々とした感覚の不思議なストーリーに引き込まれてしまいました。

人の純粋さ、残酷さ、家族、友達、人生…様々なものが、時間を前後して8ミリ映画のひとコマずつ流れていく感じでした。

暗い印象ではありますが、最後…それでも人はがむしゃらに、前を向いて強く生きて行かなければならない、という光が見えて何だかホッとしました。
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