初めて読む作者さんですが、絵が綺麗なのと、漫画を描くのが上手ですね!て感じです。とても見易かったです。
アイドルだけのことではないけど、ファンがつくような人たちはその時点でファンを裏切ってはいけないってしがらみが生まれるけど、何が裏切りかはファンだけで決めることでもないと思う。全員を幸せにすることは出来ないし、なら自分が正しいと思う事に誠意をもって突き進むしかなく、そこで離れていく人は仕方がないし、その先に新たな世界が広がってるはず。華沢ハルコという存在が一人のΩの少年に夢を与え、彼女がかつて立っていた世界に今立っている。でも時代は進み、アサヒが新たなΩの生き方で誰かの救いになるって流れが綺麗で良かったです。
最後の合同ライブでの告白はかなり大胆で、どっちに転んでもおかしくなかったけど、台本にはない2人のやり取りに何かを感じ取った人達だけが残ればそれでいいのだと思う。アサヒって名前も効いてます。
あとがきにも書いてあったけど、もっとここ描いて欲しかったな〜って部分が結構あるので心残りではあるけど、設定もりもりの割には満足度も高いです。それはやっぱり全体を通して描きたいテーマがしっかりしてたからなのかな?と思いました。
ヒジリとか他の作品なら絶対アルファとして描かれそうだけど、ベータなのとか色々設定も興味深くてもっと読みたい〜ってなりました。
追記/ケモミミ必要あったか?と他の方のレビュー読んで、確かにそこまでフィーチャーされてないけど帽子の工夫とか細やかなケモ耳描写が好みでした。