大草拓馬は25歳の中学校教師。彼には姫川いばらという同い年の初恋の相手がいたが、現在は消息不明となっていた。その、いばらが10数年前と変わらぬ姿で彼の前に現れた。いばらは拓馬に『私を咲かせて』と言った…。いばらには思春期が訪れておらず、体の成長が止まっていたのだった。思春期を到来させるには、彼女が恋することが条件のようなのだが…。ヤンジャンではたまにあるのだが、良く言えば実験的意欲作。しかし、これは青年誌ではさすがに評価はされにくかったよう。かと言って、少年誌でも難しく、少女マンガ雑誌でギリギリどうか、という感じ。ややターゲット層がボヤけた作品だったように思える。個人的には、『何じゃ、こりゃ?』って作品。