タイトル通りダンスがメインのお話です。
初恋はそんなにテーマって感じしなかったので、適当に考えたのかな(笑)
テンポが良くて次から次へと進んでいきます。
読者を飽きさせない点は良いのですが、もうその話終わり？と、ちょっと目まぐるしい。
余韻とか、主人公達カップル以外にも感情移入させてくれる隙等がほしいと思いました。
長期連載のわりには主人公達以外の扱いが非常に雑で、せっかくダンス部に入ってくれた新規の女の子とかも、いてくれたら話を動かしやすいからって理由だけで登場させたモブみたいな印象でなんだか可哀想です。
脇役にページ割かれすぎるのは嫌ですが、それなりに読者が愛着を持てるような個性をつけたり、シーンを作ってあげるのも連載する上で大事だと思います。
じゃないと今作のように、主人公達ばかりが全面に出ている印象しかない薄っぺらい漫画になってしまいます。
「ダンス部で優勝したい」っていう熱い気持ちのある作品ならば、もっと仲間にもスポット当てて部活らしく青春してほしい～というのが個人的な感想です。
恋愛面についても、テンポが良いのはいいんですが…上手く行きすぎで逆に感情移入できないんですよね。
最初に「俺に恋しないでね」とか言ってくるほどの自信家な男の子だから、難攻不落な高嶺の花的な男の子かと思いきや、もうフツーにあっさり昴ちゃんに落ちたなぁとびっくりしました(笑)
その後はひたすら溺愛されてるし、イケメンから溺愛されるっていう少女漫画的な夢はいっぱい詰まってて良いのですが、夢がありすぎで逆に、嘘だろって思ってしまって私は素直に楽しめませんでした。
この作家さんの前作でも思ったのですが、なんで少コミなんでしょうね。
絵柄といい作風といい、もっと低年齢向け雑誌なら納得できたんだけどな。
主人公もいつのまにかテレビ出演するレベルで褒められるダンサーになっていて…そのまま話が進んでいくのに唖然。
斗羽が好きで始めた程度のダンスだったのに、天才すぎますね。
晴生の気持ちも、アレで恋愛面の出番終わりでいいの？と拍子抜けしたり、晴生兄はいい男だと想像してたのにガキっぽく病んでいてガッカリ。
しまいには今更また足の話が出てくるなんて。そんな事情があるなら一刻も早く海外に行って夢叶えとけよ、と思ってしまいました。
ザ・少女漫画！って感じの作風や、読みやすい点は良いなと思いました。
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