179ページ、表題作(50p)+女子が主人公の短編3つ、計4作品b。
長編の将棋&アイドルのシリーズ(←周波数&天使密造)を全巻読んで作者さんに嵌ってしまい、短編は好みじゃないのに短編集にまで手を出してしまった。
それくらいストーリーが面白い作者さん。
ただし絵も独特で好みはわかれそう。
話もすごい盛り上がりや切なさがあるわけじゃないけど、なんか読んでて楽しい。
私は好きです。
表題は実の兄弟のお話。
面白かったけどその先の話も欲しかった!
なんだかんだ言ってほっとけない兄。
弟の粘り勝ちが見たかった(笑)。
せめてもう1話、できれば1冊表題だったら星5つけたかも。
恋の進展はあっさりなのでBL苦手な方でも大丈夫でしょう。
さて作者さんファンの方には問題ないですが、この方の作品はなぜか?BLカテゴリにあるけど基本的にあまりBL臭がしません。
それでも男子が主人公の話は多く、少女漫画だけが好きな人よりはBLも読む人が楽しめそうな愛嬌あるキャラだったりはする。
が、今回は表題作だけBL。
他の短編はすべて女子が主人公でほんと全くBLじゃなかった(笑)。
というわけでいかにもBLを期待する方にはご注意を!
私は面白ければジャンル問わずなんでもOKなので、普通に面白かったです。
ただ同時収録は蔵出し作品だそうでやや古い。
といってもぶっちゃけ作者さんの絵はそんな上手じゃないほうだから(←超失礼ですが)あんま気にならない。
お話も古い作風だけどストーリーとしては悪くない。
女子が主人公といっても、いかにもな少女漫画じゃないちょっと変わったお話でした。
<同時収録の短編>
2作目(もう天使には会えない)、歴史もの。悪名高き?チェーザレボルジアと主人公はその妹のルクレツィア。兄妹の想いもからんだお話。有名なお話ですが短編だけに内容はあっさり。
3作目(マーメイドリターンズ)、人魚姫から王子を奪った美しい姫の生まれ変わりの女生徒と人魚姫の生まれ変わりの男子の話。
4作目(そっと皆殺し)、突然クラスの女子にいつもにらまれる男子生徒。
人魚姫と皆殺し、最後の展開が意外で面白かったけどあそこでエンドは寂しかった!
その先も読みたかったな~(笑)。