深窓の令嬢桃が、小学生のときに引っ越してお隣さんになった夏樹にずっと片想い…してたかと思いきや実は夏樹も桃を溺愛してて、溺愛し過ぎるあまり、成人になるまで純粋無垢に育て上げ、成人になったら自分からだけ性的知識を得られるようにして調教していく…という本作。どう考えても夏樹が変態のSなのに絵が繊細で可愛らしくて桃が夏樹からの無茶な要求に震えながら一生懸命応えようとして、時に斜め上の方向に突っ走る姿が可愛い作品です。
お互い相思相愛なのに、夏樹は桃を深過ぎる愛で変態にしてしまうことに可哀想にと思い、桃は夏樹が好きすぎて、自分ができることなら何でもしたいと思っている関係性。ここからうまれる桃が自分から離れないようにしたい。だから被虐的嗜好に喜びを覚えるようにしたい→←夏樹が求めることができて夏樹が満足してくれるのが喜び、という見事なSM関係が築かれています。5巻は桃の夏樹に対する想いが桃から語られ、初体験を自分で演出するという謎のミッションを乗り越えた桃が、内から発せらる昂ぶりを伝えて結ばれるという、焦らしてきた夏樹共々読む側も感涙!もう赤飯炊かなきゃレベルの成長っぷりに驚き!だったので、まだ連載中ですが思わずレビューしてしまいました。
心が純粋なまま、SMの世界(ソフトなやつ)に引き込まれて、自分から快感を与えて欲しいと口にするまで桃を調教してきた夏樹。はたから見たら桃が夏樹に支配されているように見えるかもしれないけれど、桃からすれば、夏樹の要求に応えることが最大の喜びなわけで、それは2人だけの誰にも入れない幸せな関係なのよね…と普段SMは苦手なのにお互いの愛が突き抜けてるのが面白くて、不快感なし。絵柄が可愛いくて綺麗なのに、しているプレイは中々の痴態というのもハマる理由です。
ちょっと性癖に引っ掛かりそう、と思ったならご一読を!おススメです。