なんと本物の腐男子作家によるBLということで、それだけでこっちのボルテージも若干上がるというものですが、それにしても漫画に誠意があります。恋愛模様が丁寧。
以前から、あくまで友人関係だった2人のゲイ男子が、2人で旅行中、実は片方が、もう片方をずっと好きだったことが発覚し…という内容なんですが、
ラストのハピエンに向けて、2人の心の変化を丁寧に描いています。男性作家さんがここまで繊細な心理描写をするとは。特に、想いを隠そうとする受け君の態度は切ないし、2人の想いが重なっていく様子は心底キュンキュンさせられます。
又、絵は普通に漫画の絵ですが、ここぞというシーンで目などがリアルに描写されており、瞳の光などが綺麗。
とにかく、作家さんが真摯に漫画に向き合っておられる事が伝わってきます。それは、絵にも内容にもにじみ出てます。
又、一巻の、チ●コウォッチとか、尻ウォッチとかは、この発想はなかなか、このノリは男性作家さんならではのリアル男子のノリでいいなと思いました。最終話の、ラストにじゃれあってる2人もそうですね。受け君の笑い方とかほんと、男子だなーって感じます。
リアル男性が描くからのリアルさと、BLの美しいフィクション感を絶妙に壊さないあたりを模索するのが男性作家さんの腕の見せ所かなと思うのですが、こちらの先生は素晴らしい塩梅で、今後のご活躍が楽しみになりました！
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