全てのすれ違いはアントニオスの父親のせいなんだけれど、アントニオスは彼の思考の中で父親を神にも匹敵するほどの存在にしてしまっていた。父と言えども1人の人であると認識できていたのなら、会社の運営も、弟のレオニダスとの関係もそして結婚も上手くまわっていただろうに、かれは頭が固い。スクエアな男性だ。彼にとってリンジーと向き合うことが良い方向への道標となっていく展開がとても素晴らしく読みました。その土台を作ってくれたのは母。リンジーの姑。「難しいが立ち向かえ」「思いやりを持て」と、素晴らしい女性です。また、リンジーがニューヨークへ転勤になるために夫が付いていくという展開にも拍手です。素晴らしい。世の女性のお手本となり得る1冊です。