とある理由で死のうとしている主人公が最後に蟹を食おうとフラフラしていた所で、偶然会った金持ちそうな女に「持たざるもの」の男は苛つき、ヤケになり目をつけ、強盗しようと家に押しかけます。しかし女の抵抗するどころか、受け入れ「一緒に蟹を食べに行きたい」と男を連れて一緒に旅をすることに…という不思議な展開から始まります。
男と女、2人の世間から外れ、欲を解放して好きに気ままに行動するのは羨ましさを感じました(脳裏では死についても考えているんですけども)。
全体的に雰囲気というか空気感を描くのが上手いなと思います。女の謎や主人公の過去をざわざわと予感を感じさせる空気を描いて、次への余韻に引っ張っていきます。
「世間の枠から外れた」2人の行動は北海道でどう集結するのか、気になるところです。