無理矢理始まりが苦手な読者も多い中、ここまでの鬼 畜攻めを描こうと思われた作者様に脱帽です。試し読み段階で人を選んでしまう作品。評価もレビュー数も低調なのは仕方ないのかもですが…私にはぶっ刺さりました!コレ絶対好きなやつだ!!と笑。
顔良しスタイル良しのゲイで人気作家の九条×九条の作品のファンで新人編集者ノンケの成川。
まず出会いから印象最悪。ファンだと言う成川に対して、「媚びたような顔で喋るな。適当に褒めておけば抱いてもらえると思ってる馬鹿だろ」と九条に暴言を吐かれ。憧れの作家がまさかの人物で。仕事で自宅を訪ねてみれば、九条は振り向き様股間をポロリ!拒否するものの、殴られ無理矢理咥えさせられ?!それなのに半年EDで彼女に振られた成川だったのに、痛みと言葉攻めに無自覚に反応してしまい…と。ここで引いてしまう読者が普通ですよね。パワハラだし。犯罪だし。潜在ドMを見分ける超能力でも無ければ成り立たない笑 でも、ここまで酷い攻めと受けがどうやってハピエンになるのか?と言う興味に勝てず、即ポチりました。印象最悪の九条先生が時折見せる寂しい顔や何か抱えてる過去。かと言えば油断すると縛られて。不意に触れられる優しい手に戸惑い。成川と一緒に高低差激しく心が揺さぶられました。
心では抗いながらも被虐嗜好を暴かれていく成川がまた色っぽかった。心配だったけど、痛めつけたりは無しで、絡みは表情も、構図も◎
ストーリー、心情変化もきちんとあり、必要なだけのエロあり、感動のハピエンで、読後感良しでした。予感的中!!
気になると言えば、絵がイケメン攻め平凡(明記されてないけど)受けに見えなかった事。モブ女子が騒いでいなかったら先生イケメンに見えなかった💦
攻めの手の甲にわざわざ書かれた浮き出た静脈。作家さんのこだわりかな。私も好きです笑
書き下ろしの他、食べる姿に欲情しちゃう料理教室講師の短編。総232p。