大西巷一という作家の最初の連載をアフタヌーンで読んだ時は
「最初からただただ残虐で悲惨だな」という印象と、禿げ頭の謎の男性が主役のように振舞っており特に気には入らなかった
その禿げ頭の男性が、龐統(ホウ統)、その名前の人物が三国志の時代の人だと知るのはずっと後の事
この漫画は三国志と後漢の時代が舞台のファンタジーだったのだと読み返して理解できた
当時は三国志が好きな人は楽しんで読んだのだろうか?
この漫画で三国志の中で有名な人物が活躍し始めるのはちょっと遅れてからなのだ
個人的に、「この漫画少し気になるな」と感じられたのは趙雲が登場した時だ
敵軍(曹操の甥の曹仁が率いる軍)に100人隊で挨拶代わりに急襲し近隣から拉致してきた女子を強かんする不埒な兵士の頭を槍で叩き斬る場面を読んでからだ
過剰の残虐でエロティックなんだよね、この人の作風
しかしこの漫画でのこの場面の趙雲は実は他の人物によって興奮状態にあったとされている
そのように、この漫画では軍人たちは裏にいる人物の扱うまじないによって強くなったり弱くなったりしている
冒頭から登場しているホウ統は手段を選ばぬ男であり、また上記のようなまじないを扱う人物だ
そしてホウ統と共に最初から登場している少女が、表紙を飾っている女性であり諸葛亮を称する人物である
この女の子もこの漫画では輪かんされる
どれだけ輪かん好きなんだろうな、作者さん
連載が終わるまでには劉備、曹操、それに陸議と馬超まで登場するが残忍な曲者ばかりである
今になって振り返ってみればそりゃ長期連載するほど支持は得ないよなと分かる