ネタバレ・感想あり新装版 凍りの掌 シベリア抑留記のレビュー

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筆舌に尽くしがたいと
2025年12月3日
他のレビュアーさんも書かれていますが
かわいい絵柄、平易なタッチと裏腹に
広がる地獄の世界。
あまりの重苦しさに、すぐにはまた読み返す気になれません...
語って下さった作者のお父様に、漫画という読みやすい形にして下さった作者様に、繋いで下さったお母様に
声をあげることなく亡くなられた先人達が
命と引き換えに守って下さった、今の平和
あたたかいところで眠れること、お腹いっぱいご飯が食べられる日常に
感謝せずにいられません。読んでよかったです。
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凄まじい
ネタバレ
2025年9月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 値下げ中に購入。
ここまで凄惨な状況の中、長い絶望の生活を耐え抜いた精神力。
この作品を読めてよかった。
これから先の未来、いつまでも平和であることを祈ります。
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日本人が知るべきこと
2025年3月30日
10代の頃シベリア派兵された方の話を聞いた
地面も凍るとこでみんな鉄砲じゃなくて飢えと病気で死んだ、どうせ戦争行くなら南に行きたかった
抑留という言葉は使われなかったがすぐ帰って来れなかったと言っていた
シベリアが地図のどこかも、シベリア抑留も知らない私にはなんと言っていいか分からなかったし、戦争がなければとかじゃなく、どうせなら食べ物のある南がマシという戦争が当たり前に人生にある感覚に衝撃を受けた
その方のおかげで本作を読むに至りました
読むのが苦しく、次読み返せるのには時間がかかりそうですが、読んでよかったです
壮絶
2024年9月26日
すごく優しい絵のタッチが内容の重さを読みやすくしてるけど、本当は、まさに「筆舌に尽くしがたい」でしょうね。マイナス30℃で肉体重労働、寝床も寒くて栄養失調って、生きられる要素が見つからない。捕虜に取ったからと言ってそこまでさせないといけない理由ないでしょう。人が人を人でないように扱うことの、根拠なんかどこにもない。人を痛めつけるのは人の弱さ。それが露呈した様子が作品の随所に描かれている。戦争を招くのも結局は人の、ある種の弱さではないかと思う。
よくぞ漫画にしてくださった
2020年8月12日
自分の祖父は南アジアにいっていたそうですがその話は家庭内でタブーだったそうです。そういう家庭も多いかと思います。そんな中で小沢先生はよくぞ聞き込み、そして優しいタッチででも丁寧に書いてくださったと思います。最後のあとがきのご両親との賞受賞に関する漫画も併せてとてもよかったです。購入する価値がありました。そしてこういう漫画を読むたびに今の自分の当たり前の生活に感謝の気持ちでいっぱいになります。
悔しい
2019年9月10日
戦時中は日ソ同盟を結んでいたのにいとも簡単に裏切ったソビエトが憎いです。ソビエトは満州が崩壊すると民間の日本人にも酷い事をしました。終戦時に何処に居たかで運命が変わってしまいましたね。シベリア抑留で人間扱いされてない事が悔しくてたまりません。私達日本人を命がけで守って戦ってくださった方々に酷い仕打ちに怒りがこみ上げてきます。日本に帰ることがなく亡くなった方々に温かいお茶をお供えしたい気持ちです。魂だけは日本に帰って来れることを願うばかりです。
日本の戦争は日本で起きてると思っていた
2019年8月30日
シベリアやフィリピン、中国やロシアなど、太平洋戦争では日本人がいろんな場所へ派遣され、帰ってこれなかったり辛い思いをしていたのだと知りました。
戦争に対する視野の狭かった自分が恥ずかしくなりました。
二度と戦争を繰り返さないためにも、私たちはもっと過去の惨劇を学ばなければと思います。
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作家名: おざわゆき
出版社: 講談社
雑誌: BE・LOVE