ネタバレ・感想ありおてんば珠姫さま!のレビュー

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大西巷一の漫画で最も読み易い加賀藩の話
2026年3月29日
大西巷一先生が北陸で発行されていた北國アクタスという雑誌で連載していた時代劇漫画
加賀藩の珠姫という、二代目藩主・前田利常の正室である13歳の姫君を通して加賀藩の豊かな城下町の文化と町民の暮らしを活写しているフルカラー漫画である
大西先生の漫画では最も読み易いと断言する

大西先生の漫画は「主要人物が陵 辱される」「戦場での殺戮描写が有る」のが定番なのだが、このシリーズは一切無い!
子供向けだと言っても通用する読み易さだ(初回で珠姫を陵 辱しようとする者が登場して驚いたが以降は居なかった)
珠姫の夫である利常は鼻毛をわざと伸ばしてうつけを装っており珠姫からは疎んじられるも最終的には収まる所に収まっているように納得できるように描かれている
前田家に世話になっている秀吉の娘となった前田利家の娘の豪姫も登場し他にも侍女や加賀藩の家臣や本多政重らも出番が多い
宇喜多秀家や真田幸村など、一般的に知られた人名で表記されている
劇中でハッキリと千姫と同様に政略結婚だと指摘が有りそして武家の女は世継ぎを産んでこそという台詞も有りご尤もである
家柄の有る人間が恋愛でなく家の事情で婚姻するのは当たり前
その中で豪は秀家と好き合って娶られたという挿話で秀吉とねねも出ている
また、乱取りという形で戦場での拉致や奴隷売買も明記しており高麗攻めで拉致され売られてきた人々とまで明言している
それでも性暴力被害や殺人は描いていない

3巻のみ薄いがその前の2巻は170ページのフルカラーなのでお買い得な佳作である
読み終えると加賀の城下町を訪れたくなるのでそういった目的で描かれたのであろう
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