ネタバレ・感想あり10億ヘルツの向こう側のレビュー

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詩篇のような作品集です。
2021年12月11日
テラフォーミングのために他の惑星に送り込まれたアンドロイドと彼ら彼女らと触れ合う人間に遠隔操作された端末の綴る物語です。元々は同人誌だったようですが、確かに商業誌では掲載されない感性を感じます。「珠玉」という言葉が相応しいです。ためらわず★5を。
アンドロイドと人間の交流
ネタバレ
2019年10月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 著者さんの別作品である「ひとかみカフェ」が山の神さまと女性のほっこり現代ファンタジーでしたが、今回の「10億ヘルツの向こう側」は宇宙の向こう、人間が生存できない惑星に送られたアンドロイドと、ロボットを遠隔操作して惑星へ行く人間が交流する連作短編集です。1巻完結ですごく面白かった…!
短編の中でも、見知らぬ惑星に不時着したアンドロイドが、先に遭難していた相手と交流していく話がお気に入りです。最後はそうくるか〜というオチで優しさに泣いた。
物語の中みたいに、生身では行けない場所もロボットを通して見に行ける技術がそのうちできそうな気もするので、ファンタジーでありながらどこか現実とも地続きな世界かもなあ、と読んでて思いました。
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