このレビューはネタバレを含みます▼
「今日がいちばん!」で知った作者さん。長編だとこの人の好さは光るんですが、短編だとヒロインが痛めつけられてるだけで終わってしまうので幸せ度が低い。1話目なんかふられた男がふられた女にウザ絡みしてキレさせてゲラゲラ笑い、言い返されて真顔になって、なぜかくっついて終わってしまう変な話。話の9割が罵倒し合ってるだけですが退屈はしない。最後まで読んでしまう。2話目もまた、結婚した相手から電波の連れ子3歳児を押し付けられた気の毒なヒロインが、継子いじめしてる!と保育園ママや保育士たちにイビられながら孤軍奮闘する話。最後に子供押し付けてた旦那が帰ってきて「子供なんか猫と同じ扱いで良いんだよ!」と言い出し、解決へ…。まじで?でもこれも退屈しない。なぜか読み終えて「なるほどな…」と思ってしまう。3話目は変じゃない話でした。介護疲れの主婦がそんな葬式でキラキラ輝いた顔してたら、逆に変に思われないのか…?とは思いましたが、まあ見た目でなく「恐らく地獄を見てきた者たちだ…面構えが違う」ってやつなんでしょうね。受け止めてくれたヒロが男前で格好いい。唯一幸せになれそうなヒロインでした。この人の作風は本当に風変わりだけど退屈しないので、漫画好きなら読んでみて損はしないと思う。