作品の第一印象は、他のみなさんが書かれているように『エログロ』。読んでいくと確かにエログロの面が強いですが、テンポがすごく速く面白く、あっという間に読んでしまいました。
それに読み進めていくうちに思ったのが、意外と奥深くて色々考えさせられる作品だということです。
人間と正体不明の鬼たちとの対決を通して、人間の醜さや愚かさ、優しさ・強さが描かれていて、個人的に最終話近くから所々泣かされました。
日常生活では見えない、人間の本性が極限状態に陥るとどうなるのか…弱い面が出る反面、自分以外の誰かを救おうとする強さをこの作品のキャラクターたちは見せてくれるので救われます。
大昔から続く鬼の呪い、その一族の因習、愛憎がテーマでもあるので、グロさが少しなら大丈夫な方には是非一読をオススメします。