今でこそ大谷翔平ら日本人選手がアメリカのメジャーリーグに移籍して、理解ある監督や温かいファンの声援を受けワールドシリーズでも勝ち優勝する、などの偉業を成し遂げていて、我々もテレビでその活躍を見るのが当たり前になりつつあるが。。
今から60年も前に日本からプロレスの本場に渡り、最初は無名の実績ない日本人の若者に過ぎなかったジャイアント馬場さんが、当時の世界三大団体のタイトルマッチ全てに挑戦するメインイベンターにまで抜擢されたドキュメンタリー漫画。
プロレススーパースター列伝と同じく、事実の物語の上にマンガ的に盛られた話もあるのだが、当時のアメリカの人種差別の凄まじさ(黒人であるというだけで絶対にチャンピオンにはさせない、など)日本人への風当たりの強さは、アメリカに武者修行に来た当時の日本人プロレスラーが異口同音に証言しているので間違いないのだろう。
現代の大谷翔平みたいに、実力を発揮すればすぐにも認められる、などという公平な土壌ではないなか、実力と政治力の両方を磨き上げ、当時の白人至上主義のアメリカ人ファンと各地のプロモーターに認められていく過程は今でこそ読む価値あり!