慶応4年の沖田総司の隠遁所から函館戦争終結迄の約1年間を描いた、土方歳三と沖田総司の物語で、新選組時代の主な出来事は回想という形で描かれます。実際総司は隠遁所で労咳の為亡くなっているのですが、そう見せかけて小姓の市村鉄之助として最期迄歳三に寄り添う設定で、2人の深い絆や特に総司の歳三への想いはBL的なものさえ感じさせられます。
それぞれの藩の謀略や寝返り、旧幕府軍と新政府軍の因縁や私怨が入り混じる凄絶な戦い、「東北王朝」の実現、榎本の「蝦夷共和国」と狂気、「喧嘩の天才」歳三の活躍。歴史の渦にどんどん呑み込まれます。
日野の農民が武士になる事を羨望し、新選組を経て敗走しながら北上、遂に蝦夷の地で己の信じる旗の下戦い抜いた歳三の壮絶な人生には胸が痛くなります。でも最後に総司の腕に抱かれ「日野にかえりましょう」というシーンは魂が揺さぶられました。
日本の近代化の革命には犠牲が必要だったかもしれませんが、会津藩の様に降伏すれば良かったのに....生まれた時代を間違ったのでしょうね。
写実的な作画に8等身で180cm以上の長身(当時の男子平均身長158cm)で殆どが美男(私のお気に入りの斎藤一以外...)少女漫画顔負けで楽しませてくれます!!
写真でも美男の歳三はもちろん美形で超カッコ良く、写真無しの総司は若き天才剣士の労咳により夭逝した生涯により創作では美青年に描かれますが(源義経と同じ)もちろん可愛い美少年‼ 細谷十太夫も美形で魅力的‼ その上松平容保や「東武皇帝」輪王寺宮までも美形‼
数人の美女が登場しますが、みんな歳三にベタ惚れで、戦争の中でもオファーされるというモテモテぶり‼ さすが色男‼