設定の基本的な方向も、独創的で面白い。
ただし、実装されている設定が根本から破綻しているということと、冒頭の展開と物語の基本構造が某スライム転生のギリギリオマージュと言い張れなくはない程度のパクリな点を無視すれば、だが。
とにかく深く考えずに、きちんと調べずに描いているとしか思えない稚拙さが最大の難点。蝉の寿命は8年やろと思いっきり突っ込んだことから始まり、いや一週間しか生きれんのに知的種族、胎生・多産、そして弔いの宴とか開く余裕があるというのは、論理的にどう考えても無理だろとしか言えない。ここのところもっとしっかりしてたらもやもやなしに面白く読める作品だったのだが…。
設定のアイデアと物語自体はかなり面白いため、上記欠点が気にならなければ☆4相当の良作。