面白いですね。これまで沢山異世界系の話読んできましたが、最近は似たような話しか出ないなと思っていた中、この話は新鮮で楽しめました。
異世界系といっても、転生モノではないので普通のファンタジーにカテゴライズして良いかも。
これまで誰も抜くことができなかった聖剣を、あろうことか一介のメイドでしかない女の主人公が抜いてしまうところから物語が始まります。
とはいえ、抜いたからと騒ぎ立てられ祭り上げられるような王道ストーリーにはなりません。
聖剣を抜くというのは、本来そうなるくらい大きな出来事らしいですが、いやいや勇者とか困る！今の生活がいいんですから！と初っ端から自身で勇者フラグ折るのに必死な主人公が、王道を回避する展開に笑いました。
まず大事な聖剣なのに、誰も抜くことができないからといって主人公みたいなメイドが気軽に触れちゃうような所に放置でいいの？とツッコミました(笑)
そして目撃者いなかったのをいいことに、抜けちゃった聖剣挿し直す主人公…。
挿し直したらまた抜けなくなるの？そーゆーもんなの？とかもう、色んな所に笑いました。
それをたまたま目撃しちゃった王子のリアクションも楽しかったです。
主人公が聖剣を抜いた秘密を知った彼とは、これからなんやかんや絡んでいくんだろうなーととても楽しみ。
そんでもって、主人公の勇者覚醒(？)とともにセットでやってくる魔王の目覚め……がまさか、弟とは！
え、そうくる？！そんなのあり！？と斬新すぎる展開に笑いが収まりません。
魔王って聞くと、もしかして愛する弟が敵になっちゃうの？なんてシリアス展開を一瞬想像してしまいましたが、この作品は終始コメディなのでそんなことはありませんでした。
安心して読めます。笑えて癒されました。
本当に勇者活動したりだとか、シリアス要素も求めて読んだ人は肩透かしをくらった気分になるかも。
キャラ同士の掛け合いに萌えることができる乙女ゲーとかを普段好んでプレイしている人にはとても楽しめる作品だと思います。
王子は主人公に惹かれていくだろうし、近所に主人公に惚れてる世話好きの幼なじみもいるし、弟も姉大好きなシスコンだし、魔王復活で現れた従者(？)の獣2匹もキャラが立っていて面白いです。
乙女ゲーっぽい設定が多いのでそういうの苦手な人は読まない方が良いかも。
ちなみに私は大好きです(笑)
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