このレビューはネタバレを含みます▼
最初はマザコンの大学教授とヒロインの話で子供がなかなか出来ず義理の母親からまだ子供は出来ないのかと精神的に追い詰められ、旦那からは道具のように扱われそんなときある青年と交通事故で出会うところから始まるストーリー
またこの青年、数学障害、母親からのネグレクトにコミュニケーションがうまくとれない。
この青年との逃避行を続けるヒロイン。
この青年のむかしの関係をもつ別の人間模様も登場してなかなか難しいというか、ややこしかった。何度もページを前に戻して読み直し読み直しをして理解出来た感じ。
救いようがなく、この青年はヒロイン以外に男でも女でも関係をもつ。そこにはただの行為で感情はなく、その場の成り行きで人も殺めていく。
2人で逃避行している中で青年のほんとの名前や昔犯した罪が暴かれていく。
最後はあれだけ不妊症に悩まさていたヒロインが青年の子供を自然妊娠する…
でも2人は刑務所の中に。ヒロインは刑務所で出産し、里子に出すという結末だった。
行き当たりばったりで深く考えることなく男女関係なく関係をもち邪魔と感じたら本能で殺していく青年。勿論人を殺めることはいかなる理由があっても許されることではないけど、何故か憎むことができなかった。
ただ読み終えて虚しくなってしまった。