原作がハーレム系で、お色気サービスシーン的なのがある感じの作品にありがちな、マンガ版が突出して駄作になる一例。
原作はそれなりに面白い、あるいは面白そうで、実際評価も高めであるにもかかわらず、コミカライズ版の出来が酷いというやつ。作画や演出・構成・視点・ノリの全てが一昔前のお色気サービスギャグ成人マンガのとにかく悪いところをかき集めた様な内容で、読んでいて常に辟易する。
前述の欠点を取り除いた物語自体はテンプレに沿って異世界召喚、巻き込まれた主人公は能力値が低い、後に特殊な状況になってチートゲットしハーレムも作って大冒険、という上手く進めればそれなりに面白そうな感じ。―――であるにもかかわらずこの惨状である。そもそも原作(Web版)には過剰なお色気シーンなぞない。ざっと読んだ感じストーリーも別物レベルで違うように思う。これ怒られないのか? と思うレベル。良作なのに打ち切られる作品が数多ある中で、よくこんなに巻数発行できたなと感心する。
なろうコミカライズの中でも屈指の愚作。