主人公やその周りの人たちの想いと出来事を野球を主軸に描いた作品です。悲しい別れを乗り越えて大人になっていく主人公たちの成長、そしてあだち先生ならではのタッチで表現される白熱した高校球児たちの戦いは読んで誰もが楽しめるものだと思います。また、僕が読んでいて何よりも心惹かれたのはキャラクターの絶妙な表情や掛け合いです。この作品には主人公とヒロインを取り巻くたくさんの恋模様や「甲子園」や「160km」などの約束や夢が描かれています。そしてその中にははっきりとは言い表せない複雑な想いがたくさん生まれます。この作品ではそんな想いがその表情やセリフで丁寧に描写されていてとても読み応えがあります。
個人の感想ですが、買って後悔することはないと思います!