ありそうでなかった感じの作品。人を脅かす化け物的な感じで登場する「かぐや」は竹取物語(かぐや姫の原作)をベースに設定を作っていったのかな。そういう所を絡めている辺りも面白いです。絵は少々独特ですが、段々とクセになります。むしろ、キャラの性格はもちろんのこと装飾品や衣装などの細かさ、それぞれ個性があり丁寧だし、美しいと感じました。
個人的には、圧倒的にリロードからの話が大好きです。無印はギャグ路線、リロードからはストーリー性が格段に上がり物語の核心へと触れられます。
無印は3巻、リロードは4巻(5巻で完結のようです)刊行しており、やはり人気の作品なんだなと思っておりました。ですが、先日作者様のTwitterを覗かせていただいたところ、苦悩が綴られていました。一定の人気があるものの、長期連載するにはそれ以上を求められて頑張ったが5巻が限界と…。厳しい世界なのは承知していましたが、改めて推し作品や先生への応援は作品を購入する事が1番なんだと痛感します。
少し駆け足気味(違和感はありませんが)と感じる所があるのは、作者様が当初思い描いていたストーリーを所々端折っているからです。もうすぐ完結してしまう寂しさはありますが、最後まで見守りたいと思います。先生、大変な想いをしながらも、この作品を描き続けてくださり有難うございます。