単行本は単話を時系列でまとめて収録、加筆等、気の利いた珍しい作品です。自分は2巻まで買って「母親を幽閉して一度も息子に会わせなかった」とあって何の事かと思ってましたが、最終巻を試し読みしたら、替玉の話が王位継承権になっていて、結末を考えて描いていたんだなと感心しました。ただし、そこまで行くのに13巻もかかるとなると、後から読んだ方が良さそうかも。
最初から姉妹略奪愛作品は考えてなかったのかもしれませんが、拾い子設定は当たりだと思います。話を聞いていると本物の刻子は流と性格が似てるので、それに慣れてる主人公だから流と相性が良かったんでしょう。これが本物の姉妹となるとこうは行かない。しかも違う話に持っていくというのも面白いですね。
台詞も違和感もなく自然な日本語でした。流の声は見た目と性格から自分の中では宮野守のやるギャグキャラ王子なので、台詞がスラスラと宮野ボイスで脳内再生されて読めました。セール時に買い足して行きたいと思います。