ネタバレ・感想あり少女漫画のレビュー

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とても良かった
2021年2月5日
オムニバス同士が少しずつ繋がりがあったのが、とても良かったです。
少女漫画も少年漫画も青年マンガも女性マンガもTLもBLも、いつも直ぐ側で、励まし、力をくれました。今も現在進行系であらゆるジャンルの漫画に支えられています。作家さんたちは天才だと思っていましたが、苦しみぬいた中から、あの素晴らしい表現が生み出されているんだと、また一層、背中を押された気持ちです。
名作の数々、また読んでみたくなりました。
瞳に希望の光…瞳に描かれる光の粒が好き!
2023年6月10日
第一夜から、第五夜までは、著名な作品を発想のベースに借りて、大胆に自由に、現実世界の生きにくさや苦みを微量混ぜて、哀感をも誘い出すストーリー。元の作品とは内容は異なるが、各作品を関心の濃淡あれど同時代に過ごして楽しんだ私には、松田先生のフィルターを通したものへの郷愁も共感もふつふつ。
そして、「最終夜」である「少女漫画家たち」には、キャラ達に、少女漫画に対する種々の想いを言わせて、第五夜まで滲ませてる松田先生の積年の少女漫画愛を改めて確信させられてしまう。作り上げることの舞台裏が見えてくる。先生の有名作品「重版出来」未読の身だが、その先生なので、という連想も。
少女漫画の目の中の光の白い粒が私も大好きなので、あとがきの強いメッセージに感動した。
そして、休刊となった漫画雑誌を巡っての想い、惜しむ気持ちが、もの凄く伝わってきた。読んでみたかった、と、思った。
どれもピリッとして、それでいて見つけてくる題材がバラエティ豊かで、楽しかった。

本書の存在を、レビューをあげているパインさまなくして知ることは出来なかった。
そして、いろいろ教えて下さって、本当にありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。
またいろいろ感想を教えて下さい!
少女漫画を愛する人へ
ネタバレ
2023年3月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 各話が少しずつ繋がりを持っているオムニバスストーリー。
ブログの管理人名は「ル・ルー」だったり、子供の名前が「リリカちゃん」とか、ラーメン屋は「やじろべえ」。少女漫画好きをウキウキさせる。探せばもっと隠れているかも。
「少女漫画には少女漫画のリアルがある」の台詞にドキリ!少女漫画を愛する私の心を捕えて離さないのはこの部分かもしれない。あとがきを含め各話共に、余韻が味わえるラストシーンだ。

各話の繋がりは第1夜で登場の人物が第3夜のモブで登場していたりして、それぞれに1人の人物として生活している様子がある。その人物にスポットが当たっていなくても、その人物は存在して何かをして過ごしているわけで漫画でそれを描いて詰め込まれているなぁと嬉しく思いました。
管理人名は「ベルばら」オスカル様の姪っ子ちゃんですね!
リリカちゃんは、雑誌の名前からつけたのでしょう。
ラーメン屋さんは、当時、山川あいじ先生が連載されていたタイトルなんだろうなぁ~と思いましたよー。
あとがきに雑誌『YOUNG YOU』のことを触れてくださっていたのは嬉しかった。私もあの雑誌は大好きでかなり執筆陣も素晴らしく少女マンガを卒業出来ないでいた女性たちの心を満たしてくれていたと思います。ざっくり言うと『ぶ~け』から豪華さを引いて持ち上がったような雑誌でした。小椋冬美先生、岩館真理子先生、花田祐実先生、倉持知子先生、陸奥A子先生、秋本尚美先生、逢坂えみこ先生、坂井久仁江先生、棒野なな恵先生、後年 羽海野チカ先生、渡辺ペコ先生…挙げて行けば切りがないくらいです。人気もあったのに何故休刊と皆が思ったことでしょう。そしてまたいつか復刊してくれるのでは…なんて夢も見せてくれているようにフェードアウトしていったのです。
「スラーコ」の先生方は架空の人物だと思うのですが、漫画界の中に居ればもしかしたら…なんてこともあるのかもしれませんね。多数の先生方の個性を集めてお一人のキャラを作り上げられているような気もします。そんなあれこれを想像するのも楽しかったりです。
オムニバス
ネタバレ
2023年2月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 名作少女漫画をモチーフにしたオムニバスです。
「ガラスの仮面」は万城目さんと亜弓さんがうまくリンクしててよかったけど他はそうでもないかな…
ドラマ化したときに掲載されたという「エリート狂奏曲」が載ってなくて残念。
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