ネタバレ・感想あり異国幻燈のレビュー

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個人の生き方
ネタバレ
2023年10月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ テーマや人物描写の観点において、新しい試みがなされているように感じられた短編集作品です。収録されている話においては、舞台を5か国にわたって構成し、それぞれのストーリーに異国情緒の味わいや当時の歴史背景を自然な形で描きつつ、何名もの主人公の生き方を表現しています。自分として特に興味深いのは、各話で統一された年代ではなく、あえて各々で大きく離れた時代を描いている点でしょうか。当然生きる時代や場所ごとに考え方は異なるという特徴があると思いますが、皆それぞれが与えられた環境のなかで一生懸命に毎日を生きているという点については、共通していると思いました。
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魅力ある短編集
2022年5月25日
1巻で完結の本を探していて見つけ購入。裏表紙とも247頁
初めて読んだ作家さんの、世界の各地を舞台にした11の時代ものの短編集です。
その時代にいたかもしれない人物、あったかも知れない日常だけど、魅力ある物語の数々に引き込まれてしまいました。蠱毒の話はちょっと怖かったけど。
この先生の他の作品も読んでみたくなりました。
楽しませてもらった
2022年5月29日
舞台は英国、ドイツが各4話、アメリカ、中国、日本が各1話。英国19世紀、ドイツ17世紀、中国紀元前3世紀、日本16世紀最後の年の設定。
時代はそこそこに古いから戦いの場に出る者を扱う話、社会が落ち着いていない状況で起きているこぼれ話的な短編集。10数頁から、30頁台位までで構成。奥付を入れて246頁。

短いのにその話の中に引き込んでくる。世相が世相なだけに黒っぽい絵は多いが、ドイツ兵士ものは野外のエピソードあたりが白っぽさがあり少し均衡。
スカッと爽やかではないが、小さなホッとすることがぽちぽち入っている。
想像力の強さがにじみ出してきている感じ。その場所でそんなことが、と、思わせる絵が、1話毎に冒頭の舞台で既にしっかりとわからせてくれる。舞台の違いが一目瞭然でありながら、どんな話を読ませてくれるのか、予想はさせない。味つけの異なる、世界のいくつかの話を楽しんだ。

最後のおまけのドイツ兵士の話だけついていけなかった。
短編集
ネタバレ
2023年10月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「ロネと青い駒鳥」のキャラクターたちも出てくる短編が半分くらいです。
半分は無関係。
メイフェスティバルに孤児院って絶対キャンディキャンディのオマージュw
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作家名: 浅見鶴子
出版社: KADOKAWA