テーマはありがちかと思いながら途中の巻の
表紙が綺麗で気になった為少し覗くつもりが、
ストーリー展開や各キャラクターの描き分けと
科学や現実にも沿った明確な能力が魅力的で
次々に読み進められました。
戦闘での恐怖や生い立ちなど背景に伴う心情と
目前で起こる生死を賭けた変化の臨場感、
各々の成長や絆の深まりもわかりじんわりと
温かく、熱くなります。
好きなキャラクターが戦死してしまっても
意外と悲しくならないのは、復讐の為とはいえ
無念を晴らしたい仲間との結託で限界まで
挑み切り、その理解ある仲間に囲まれて
丁重に弔われる事、死後にも笑顔で迎えられる
場所があるという展開の細かな心情の描写が
他のバトル漫画より繊細に描かれているから
かと思えました。
第1部まで拝読し、礼儀正しい清々しさや
信念を貫く瞳の真っ直ぐな美しさに感銘を
受けました。個人的にバトル描写は苦手
なので第2部へ踏み込むか迷っていますが、
久しぶりに熱中して時間を忘れられました。
楽しい時間をありがとうございます。