ネタバレ・感想あり汚部屋そだちの東大生のレビュー

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実話、と読ませるスキル?
2025年4月22日
凄まじいモンスター母は、容貌も含めて自信家と見える。でもほんとに自分に自信があるなら、娘にこうはならない。
苛酷な扱いでもあり、依存でもあり。その複雑な母の心根の綾と、語り手である娘との難しい関係を、達者な描線でコミックにした力量に感服。実話として読んでしまうけど、そこは作家のスキルで、ほんとのところどれほどが事実でフィクションなのかはわからない。もしかしたらすべてフィクションかも。哀しい話ではあるけど、読後は、一篇の小説を読んだような充実感。
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この状況で東大合格はすごい
2023年1月27日
満足に机もない状況で畳んだ布団に鉛筆をめり込ませながらの勉強で東大合格はすごい。汚部屋ウンヌンより主人公の学力に驚きました。
ユウちゃんのポテンシャル
ネタバレ
2021年6月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ ユウちゃんのポテンシャルがすごい。
東大に入って優秀な研究成果をあげられる人が、どうみても異常な環境に置かれている自分を正しく評価できないって、すごく不思議。
やっぱり親って一番影響力があるんだなーって思いました。
いまユウちゃんが幸せな生活送れていることを祈ります。
半自伝的?…どこまでがホント??…
2023年3月8日
ホントよくこの状態で東大合格出来たなって思うけど、あまり東大合格までの経緯が詳しく描かれてないのが残念…

これ何処までがホントの話か分からないけど、主人公、自主性無さ過ぎなのでは?…と思ってしまう。
東大入るまでこの状態?…
綺麗な家に住んでる時もあったよね?…小学生でも、自分でも片付け位出来るよね?…自分でコレは嫌だと思わなかった?…
学校でも掃除もするのに、ここまで酷い状態でいられる神経が分からない。
この母親は普段何してたんだろう??って感じだし…
娘を全てコントロールしようとするヤバイ毒親だと思うし、主人公が大学生なのに小学生並みの思考に驚くけど、親からもらったであろうポテンシャルの高さや、大学まで行かせてもらえる所はチョット羨ましいと思う。
家事スキルは後からでも…だけど、就職に学歴ってかなり重要だし、大学での経験が何らかのスキルアップには、なってる気がする。
学歴の差が後で地味にひびいてきたり…

あと、母親その後どうしてるんだろう?…って、ちょっと気になった。
期待していた分ガッカリ
2021年5月5日
汚部屋&毒親育ちの女の子が東大生になりやがて自立するまでを描いた自伝的な漫画です。が、いかんせん内容が薄すぎ。1巻660円で130ページという強気な値段設定ですが、絵もストーリーも1320円分の内容ではないです。受験勉強も「空調設備のない家で、丸めた布団を机がわりにやってました」以外のことは何も書いてないし、大学生活もさらっとだし。どう逆境をはねのけて(あるいは親に支配されて)受験競争を戦ったのか、そこにどんなマインドがあったのかは一切触れていなくてがっかりしました。このタイトルで東大ならではのエピソードが描かれてないのはちょっと卑怯な印象です。「汚部屋そだちの東大生」ではなく、例えば「汚部屋そだちの大学生」というタイトルでもまったく問題ないですね。
それから、調べたら作者のハミ山さんは毒親育ちであることを取材などで公表されていますが、高校卒業→東京藝大中退→東大卒業という華々しい経歴とのこと。藝大を辞めたのも「生物学をモチーフにした作品を作りたいと思い、東大で学ぼうと思ったから」という能動的な理由からだったようですし、東大時代も「漁船や狩猟や野宿」だったりとそこそこ自由に楽しんでいたようです。もちろん「自伝漫画です」と謳っているわけではないので問題ないのですが、この作品の「ゆうちゃん」から受ける印象とは大分違うように思えました。(もちろん、ご本人が家庭環境にめげず努力したことを否定するわけではまったくなく。)
少し脱線してしまいましたが、やはりタイトルから連想される内容ではなかったことが期待外れでした。
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作家名: ハミ山クリニカ
出版社: ぶんか社