ラヴクラフトにハマってしまったのは高校生の時。読んで寝られなくなりました。小説を読んでいても画像映像のイメージが凄まじくて、怖くて本を閉じたいのに閉じられない。なので今更それをコミカライズで読んでもどうなんだろうと思ってしまいましたが、こちらの作家様、田辺剛様の画力とイマジネーションはとてつもなく圧巻で、またしても体が硬直して寝られなくなりました。この「インスマウスの影」(こちらの作品では「インスマス」となっていますが)は、ラヴクラフト作品の中では嫌悪度・グロ度がとても高い気色の悪い作品ですし、魚類系の容姿や臭いが文字からだけでもまざまざと感じられてしまうのですが、作者様の表現はそれをさらに助長しておられます。ラヴクラフト・ファンは必読と思います。あーおぞましい。。