ネタバレ・感想あり女の体をゆるすまでのレビュー

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相変わらず抜き身の生身!!
ネタバレ
2023年1月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 以前「ボコ恋」拝見して最高に好きだったのでこちらも購入しました!
相変わらず心をそのまま触れているような気持ちになる、生身の作品という感じでした。
前回は初恋のお話だったので傷つきながらも愛らしさと美しさに溢れるこじれてはいても普遍的でもあるお話でしたが、今回はテーマが少し違います。
作者が自分の性や気持ちに向き合うという所は同じですが、愛や自我ではなく加害された記憶、トラウマと向き合う内容です。
結構な社会派作品でもありつつ、ひとりの人としての気持ちの表現の解像度が高く「あぁ〜めっっちゃ分かる…!」となりました。特に触られて線がぐちゃぐちゃになってるコマ。
そしてこのように被害を主張すると罵倒やからかい目的で加害したがる人が群がって来るのは私も深く実感するところで、著者の勇気は一生称えられる価値があると感じました。
先人が戦ってきたという事を描いておられましたが、ペス山さんもそのうちの一人として深く意味のある漫画を残されたなとおもいます。
バタフライエフェクトではないですが、この一冊の影響が波紋のように広がって救われる若い子は性別に関わらず今後とても多いはず。

余談ですが靴触りおじさんのリアルさにはぎゃあーーーとなりました。本当にいるんよ!こういうの!
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とても共感しました
ネタバレ
2022年6月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さんとは、状況も環境も違いますが、ものすごく分かります。日々自分が女じゃなかったらと思う毎日です。悔しいです。難しい時代ではありますが、これからも活動応援しています。
私と同じだった
ネタバレ
2022年1月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 女というだけでなんでこんなに加害されて、しかも声を上げるともみ消されたりさらに辱められるということについてずっと考えてきました。
世の中は男のためにできていて、女性向けの情報ってほとんどないんだ、私は世の中にいない存在なのかもと子供の頃に気づいてずっとそこから解離のような状態で生きていました。
『どうやらランドセルが赤いと容姿について事細かに文句を言われる』『女はスーパーに並ぶ野菜』全て共感できました。世の中が変わってきて、セクハラが一部とは言え認識されるようになってきて自分は今まで随分社会に加害されていたなと思うことが増え、しかしまだアップデートされてない上世代にセクハラされ、なんとも生きるのが嫌になって私はPTSDみたいになってしまいました。この本を書き上げるのは本当に大変で苦しい道のりであったと思います。しかしこのようなエッセイが世に出ることで社会が少しずつ変わっていくのだと思います。
共感と対策方法の嵐!!
ネタバレ
2021年10月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私も、過去の様々な事からPTSDを診断されていましたが、いい臨床心理士に出会えず、ずっと悶々と過ごしていました。私はまだ、自分の身体を許せてはいませんが、ペス山さんがみんなに靴を履いて欲しいと言ってくれて、ペス山さんがひとつひとつ立ち向かった方法を丁寧に描いてくれて、私も自分の身体に向き合って行こうと思いました。
私も強く怒りを感じる性格で、その事でずっと過去の経験が薄れていかない事が悩みでした。
その事の向き合い方を教えていただき、少し未来に希望が見えてきました。
本当に感謝です。
多くの男女他の方に読んで頂きたい名作でした。
こんなに素晴らしい作家さんがいたとは
2021年8月25日
繊細でリアリティのある描写が素晴らしいです。
同じ様な経験をしたことを思い出し、心が抉られるようでした。
私も女ということで、数々の理不尽な思いをしてきたけれど、忖度して我慢して心の奥底に封印してきました。でも、それではいつまでたっても社会は変わらない。
時代も少しづつ変わり、声をあげてもよいのだとようやく思えるようになりました。
上巻だけでも中身が濃かったので、下巻も楽しみです。
著者の他の作品も読んでみたいと思わせる内容でした。
とてもよかった
ネタバレ
2021年8月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何気なく読み始めましたが、一気に最後まで読みました。繰り返し読んでます。
ひどいセクハラを受けた体験から、自分と向き合っている過程が丁寧にかかれています。もともとの世界観や、その価値観になった背景もストーリーとしてはいっていて、わかりやすいのもすごい!
心と体が分離するとおきることとか、まわりへ攻撃的になってしまうこととか、沸騰やかんモードで行きがちとか、随所随所丁寧にかかれていています。絵も好きなタッチだし、こう感じて、こう気づいてこうなったというながれもとても読みやすい。
傷つきの体験のあとの、自分やまわりの人におきる現象はそういうことだったのか!と親近感のような、言葉に表現できないことをみえる形にしてもらったものを見せてもらっているような、胸に響く本でした。

下巻の最後のも、とてもよかったです。
自分との対話、とくに性については、ひとりで悩んでいる人も多いと思います。書きにくいことを真っ向から表現されていて、私はなんだか救われたような気持ちになりました。

ありがとうございました。
大事な部分が
2023年3月20日
作者が女の体を嫌悪するようになった原因の一つに母親の存在は絶対あると思うのにそこにはあまり触れられてないのが…
めちゃくちゃ自己認識しっかりしている方なのであえてなのだろうけど触れられないんだろうな…
あと性自認だけでなく性対象もそれぞれ違うのでそれを全部他人に理解しろっていうのは傲慢だと思う。
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