物語としては真新しさがあるわけじゃないですが、新しい恋に踏み出す相手が亡くなった恋人の弟、てやっぱり複雑な気持ちは消えないなあとは思います。
容姿もよく似ていて名前も何もかもが恋人を連想させる。でもきっとお互いにこの引っ掛かりがなかったらここまで急速に近づくことはなかったのだろうし、智紘とは性格が正反対っぽいのも今の湊に必要なものだったので気持ちが良かったです。真紘ならあの閉ざされた空間から湊を連れ出せると思えました。
湊の智紘への大切な想いも無理やり断ち切るのではなく、湊自身が過去のものとして智紘の存在を整理出来てるのが良かったです。忘れる必要はなく、また違う形で湊の中に居るだけのこと。
個人的には途中だった智紘の絵はどうしたんだろうなと気になりました。