レビューが低くて、物議を醸し出しそうな題名の本作、逆に内容を見てみたくなりました。題名の14Pは11〜13話に出てきました。
島の男性陣の行動は、主人公以外の女性とも過去にあった事がセリフで匂わされており、常習性が伺われます。マスターが首謀メンバーで、旅行者の女性で貞操観念の薄そうなターゲットを見つけたら、あたりをつけて、快楽の対象にする。ただ女性の反応を冷静に観察している様子があり、嫌がる素振りがあれば、それ以上はしない…あくまで合意が前提の印象です。
主人公の場合、快楽を恍惚として受け入れ、しかも繰り返し通うところから、完全に合意と受け取られているようです。温泉も一度はやんわり行かないように忠告されていますが、聞き入れずに、車で送迎をねだります。
男性陣の方は、島の閉鎖的な人間関係で、かつ快楽目的のグループなので、事前に連絡済みで集合し、行為に興じたと思われます。主人公の事は、人並外れた『ゆるい女』として情報共有されていたと考えるのが自然です。主人公が顔を引きつらせて本気で拒絶していたら、無理じいはしていなさそうです。犯罪になる事は避けている冷静さがマスターにはありそうです。そうはいっても犯罪すれすれですけど。
主人公はマスターとのこれまでの行為を了解していますが、大勢との行為まで想定していなかったでしょう。温泉に入ってオシマイのつもりでいたと思います。しかし想定外とは言え、安易に流されて受け入れ過ぎる。彼女の行動は『まとも』には到底見えません。内心、精神的に病んでいる?…自傷行為に見えてしまいます。
ただ描写はあくまで安易であっけらかんとしており、マスターに後日、普通に会いに行き、逃げ出す素振りもないので、やっぱり受容しているのかなと…。一般的な感覚からすると理解が難しい。本当に奔放なのか、本当は病んでいるのか、判断つきません。
ただ合意の上でも、主人公にとってリスクが高いことは確かです。性に奔放で女性が得をする事はあまりありませんから。痛々しく見えてしまい、主人公が自分を大事にするようになるのを願います。