世界・法律・組織・キャラクターの正義など、設定がしっかりしています。10巻までは死刑執行人である「特刑」が死刑囚を処刑していく話。部隊編成されていて各々の正義に基づいて死刑を執り行う姿が描かれています。キャラクターの暗い過去にも触れており、物語の伏線となっています。10巻以降は、キャラクターの過去の繋がりが明らかになり、特刑の存在自体を問う内容です。伏線回収と終幕にむけて、ストーリーがごちゃごちゃしています。場面の切り替わりや黒幕、人形狩りの正体など不明瞭です。最初からラストを決めてあったようなので、そのためにキャラクターを無理に動かしている気がしてなりませんでした。最後まで丁寧に描かれていれば面白い作品だと思います。