またもや出たか、『原作改悪作品』というのが
読後感想のです
単なる歴史少女漫画ものなら、ここまでガックリした感想には至りませんでした(原作付きという点を抜かせば、絵は綺麗だし、話の展開は有りがちですが、そこそこ読める内容だと思います。高評価には至りませんが)
芥川龍之介の短編小説『藪の中』を、モチーフに作った作品という点が、致命的なミスだったなと思います
盗人こと多襄丸に
藪の中に誘い込まれた夫婦
殺された夫…
盗人を始め
男を殺したの自分だと訴え出る
盗人、妻、僧侶
そして、夫の霊を降霊させ
真犯人を問うも…
全ては闇の藪の中…
未だに、芥川の研究者の中でも結末を論議されている
グルグルと巡りめぐる
回転扉のような
据わりの悪さが売りの(?)気持ち悪さが、持ち味なのに
蓋を開けたらこれかと
何もここまで変えるなら
わざわざ原作付きに
する必要はないのにとさえ思う位の改変っぷり
映画がこれと同じなら
映画館に足を運ばなくて
済んだとホッとすべきなのかもしれませんが
原作そのものは無理にしても
180度変えるなら
オリジナルでも良いのではないのでしょうか?
有名古典と作者の知名度に
役者の名前と合わせ技で
集客を狙って
企画されただけにしか思えません。原作付きにするなら
最低限誠実さは見せて欲しいです