映画やクレヨンしんちゃんのノリと比べる気はありません。が、大人しいというか小さくまとまり過ぎている印象でした。
話自体はよくあるタイムスリップものでしょう。戦国時代の常識や価値観に、平和ボケした21世紀の日本のそれらを伝え、結果的に国同士の結び付きをしない選択を促すのが1テーマ、一人しかいない跡継ぎ姫と家臣の恋愛を描くのが1テーマ、キッカケ不明でタイムスリップすることで、何故か戦国時代にのみ時間の歪みを生むのが1テーマ、というところ。
ただ、どのシーンも迫力と読み手に訴えかける心情表現が不足している様に感じました。また、テンポ良く進むというより、急いで作品が進む気もしました。絵が丁寧だからこそ、こうした印象を受けたのかもしれません。
作者さんにとっても、原案の臼井さんにとっても残念な仕上がりに思えてなりません。