序盤は、「また例の婚姻関係にあるとは思えない状況の」「未だ夫婦の営みの無い」やつか…。と思いきや、話を進めていくと詳しい序盤の状況が強引ながらもきちんと理由づけられ、描写がないだけでどうやら夫婦らしいことはちゃんとやっていたらしきことがほんのりと仄めかされたりして、なんか思いの外きちんとした夫婦いちゃこらものになっていく。
巻を進めるにつれて普通に面白い感じになっていくのだが、そこまで読み進められるかどうかが関門。背景を把握しないうちは前述の通り夫婦とは思えない状況描写が続くため、結構げんなりする。照れ照れの妻はまだ可愛いから許されそうだが、夫の反応がいちいちうっとおしいため、そこを乗り越え慣れる必要がある。
ぶっちゃけちゃんと夜の営みがあって妻があの反応をしてくれるのならかなり可愛い。某人生の「夫婦ですから……Hなこともしちゃってます!」的な感じの属性。このあたりが上手くはまるなら良作だと思う。