ネタバレ・感想あり牧神の午後のレビュー

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電子で読めてありがたいです。
2023年12月29日
主人が若い頃(と~っても昔です)、ストラヴィンスキーの曲が好きなことからバレエ・リュスを再現した?舞台集のLDを持っていて、この漫画を当時、単行本で持っていた私は、それを見ながらニジンスキーの人生に思いを馳せていました。本は度重なる転勤や実家の処分でいつの間にかなくなってしまいましたが、電子でこの作品を見つけて読み直し、当時の記憶が蘇って、とても嬉しかったです。山岸凉子先生のバレエ漫画は、美しい世界の底に燻る人の情念を、重たすぎずにさらりと描き、それが画風と絶妙にマッチしていてとても好きです。
山岸先生ならではの霊感を感じる
2022年8月5日
天才ダンサーではなく”舞踊の神”と言われるニジンスキー
実際はどんな踊りだったのか、普段はどんな表情をみせたのか・・・わたしは写真を見ても想像がつかない。
そんな彼の生きた姿を、山岸先生の霊感が甦らせたと思える作品。

舞台でみせる輝きと、生身のもつ苦悩や機能不全とを、表と裏のように乖離させず、違和感なくニジンスキーというひとりの人間がもつ個性として読ませるのは見事。

常人離れした感性、繊細な神経、得られない母親の愛情
なんだか「日出処の天子」の厩戸とダブってきて、切なく悲しい。

心に残って、なんども繰り返し読んでいる作品です。
あの「春の祭典」の
ネタバレ
2022年1月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「牧神の午後」聞いたことのあるダンサーの名前な気がしたら、「春の祭典」の振り付けした方か!その後少し調べてみたら伝説的な方なのかと少し分かり、興味深かったです。作中に出てくる白い翼と腕の表現について、腑に落ちました。
「黒鳥」のちに振付師のジョージ・バランシンの妻となった、バレリーナのマリアを主役とした話。こちらは山岸先生作品ぽいなあと思いました。
「瀕死の発表会」と「Ballet Stuio拝見」面白く読ませていただきました。
「ローザンヌ国際バレエコンクール2007」珍道中記もおもしろかったです。写真もあったので、その場所の雰囲気が少し分かってよかったです。
『テレプシコーラ』読まねば!
天才ニジンスキーの生涯を描く
2024年10月14日
20世紀初頭、バレエ・リュスで活躍した天才バレエダンサー、ウラジミール・ニジンスキーの生涯を描いた「牧神の午後」と天才振付師ジョージ・バランシンの妻マリアの苦悩を描く「ブラックスワン」、他にズッコケバレエエッセイ漫画も収録。
天才がゆえの苦悩と天才を愛した周囲の人の苦悩の両方が描かれている秀作。
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ニジンスキー
ネタバレ
2023年2月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ ニジンスキーの伝記。
山岸さんの描く実在のモデルものは淡々としすぎていてイマイチなんだよな。
「黒鳥」はバランシンの話だけど4番目の妻の視点で描かれていたので面白かった。
バランシンの女癖も派手だしw
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作家名: 山岸凉子
出版社: KADOKAWA