選考前から広告されていたので、作品名は記憶に残っていました。ノミネートされていたので、読んでみることにしました。主人公の環境(特に、家庭)が不幸な状態で、色々あって、精神的に追い込まれることに…。そこに颯爽と現れたイケメンの鬼の御曹司に、プロポーズされるという劇的な展開に!動揺する彼女を温かく包み込む彼の姿が絵になっていた。一目惚れ?の花嫁のためなら、その家族(祖父母以外)すら殺し兼ねない一途な想いが危なかしいけど、良いと思いました。狐の運命はいかに…。全て俺に任せろ的でありながら、彼女の気持ちを大切にしているところがまた憎い。信じたいけど、信じきれない彼女の心の中の葛藤と、理解しつつも自分のことを信じきってもらえない彼の寂しそうな姿が印象的でした。読んでいて、思わず泣いてしまいました。他の作品(同部門)は読んでいませんが、投票させてもらいました。自分が投票した作品が大賞に選ばれるのは嬉しいです。個人的には、ちょっと反則な気もしますが…。単行本が書店に並んでいたし。彼女が自分に自信を持って、彼の一途な想いを受け入れて、幸せな夫婦になってくれたらなあと祈っています。彼女が鬼の花嫁になぜ選ばれたのか?何か特別な理由があるのか、ないのかはちょっと気になるところです。