この作品と同じような経験をされた方は、読むととても苦しくなるかもしれません。
未成年への性加害と聞くと、無理やり力ずくで…とか、脅して行為に及ぶとかのイメージがありますがそうではなく「僕は君が好き。君もそうだよね?」と『綺麗な恋愛』に仕立て上げられてしまうことが実は物凄く多いと思います。
起きてしまった出来事を勝手に美しく解釈している加害者は多いと思います。
加害者という認識も、きっとゼロでしょう。
優しくて大好きだった、尊敬していた大人に誘導されて被害に遭った方は恐らく物凄く沢山いて、そのまま大人になっているのだと思います。何も言わずに胸にしまったままで。
こういった問題はとても繊細で切り込みにくいと思いますが、あえて作品のテーマにした作者さんの情熱が素晴らしいと感じます。