ひねくれ漫画家(自称)の癌闘病記です。何年か2巻が読みたいと待っていた作家さんで癌になられたとSNSで知り心配に思っていた方なんだろうと思い、描いてくれていたんだと嬉しくて読ませていただきました。日記形式で淡々と進みます。その中でそぎ落としそぎ落とし残った本当に残して置きたいことだけが描いてあって刺さります。本人の焦燥や葛藤は勿論ですが妻のサテ子さんの心情を思うとギイと歯を食いしばってしまいます。2巻、3巻と続きますが俯瞰して自分は今人生の黄昏にいるという言葉が胸に来て離れません。願わくば休載中の漫画を再開してほしい。完結をどうしてもどうしても読みたいのです。